NHK、受信料「割増金」民事訴訟に勝訴。初の司法判断

NHKは、東京都内の3世帯に対し、受信契約・受信料および割増金の支払いを求める民事訴訟を提起していた件について、このうち1世帯へ、3月14日に東京地方裁判所がNHKの請求を認める判決を下したと発表した。

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2023年11月6日に起こした民事訴訟に、NHKが勝訴した形。今回の判決では、受信料(42,180円)のほかに、割増金制度導入後の2023年4月以降の期間についての割増金(26,640円)の請求が認められた。割増金に関する裁判所による判断が出たのは初めて。

NHKでは、「NHKの請求が認められた判決だと受け止めている」とのコメントを表明。「今後も、受信契約についての理解を得るため最大限努力するとともに、割増金制度の適切な運用に努め、受信料を公平に負担していただくための取り組みをすすめていく」としている。

なお、残る2世帯については引き続き係争中。判決が出るタイミングについても、裁判の進行次第となるため現時点では不明だという。

本訴訟に関してNHKは、契約締結を求める文書の送付や電話・訪問などにより誠心誠意説明し丁寧な対応を重ねてきたものの、契約締結に応じてもらえなかったため、受信料の公平負担を徹底する観点から、やむを得ず最後の手段として、割増金の請求を含む民事訴訟を提起したと説明。

なお、割増金の運用については、国会の付帯決議でも、受信契約についての理解を得るため最大限努力しつつ、個別事情に配慮し、適切な対応を行うこととされている。NHKでも、「今後も対象となる事由に該当する場合に一律に請求するのではなく、個別事情を総合勘案しながら運用していく」としている。

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