立花孝志氏 ガーシー被告の執行猶予付き判決にホッ「妥当。うれしかった」今後の支援約束 国会に招く

YouTubeで芸能人や会社経営者らを脅迫したとして、暴力行為等処罰法違反(常習的脅迫)など5つの罪に問われていた前参院議員のガーシー被告(52、本名・東谷義和)の判決公判が14日、東京地裁であった。

佐伯恒治裁判長は「脅迫行為に常習性が認められ、社会的評価を低下させることを狙った行為は、卑劣かつ悪質」としながらも「反省の意思を示している。社会的更生は可能」などとして懲役3年、執行猶予5年の有罪判決を言い渡した。

執行猶予付きの判決に、ガーシー被告を参院選全国比例に出馬させ、当選させた政治団体・NHKから国民を守る党党首の立花孝志氏(56)は、よろず~ニュースの取材に「まずはよかった、というのが率直な感想。車で東京地裁を出る時の笑顔を見て、うれしかった」と話し、LINEを送ったことを明かした。

検察側が控訴する可能性があるが、実刑ではなく執行猶予付きの判決になったことに「妥当な判決で、適切な判断。ガーシーは人の命を奪ったわけではない。刑務所というのは、社会的更生の可能性がないと判断された人が行く場所。検察が主張した常習性を認めながらの執行猶予判決なので、99%控訴はないでしょう」と評価した。

判決が確定したらすぐに、会いたいとした立花氏は「ゆっくり会って、腹割って話したい」と望む。これまでも、参院を除名されたガーシー被告の政界再挑戦プランを示しており「次の選挙も出てほしい。来月の衆院補選や、東京都知事選に立候補してほしいぐらい」と期待した。

まずはガーシー被告との会談で、今後について意向を聞くという。「ガーシーのやりたいことを聞きたい。今後穏やかに生きたいのか、それとも社会的に目立つように、精力的に生きたいのか。やりたいようにバックアップしていきたい」と支援を約束した。

「判決が確定して、本人が積極的に社会に出て行きたいのであれば、被害者に謝罪する会見が必要」とした立花氏。ガーシー被告には毀誉褒貶はあるが、2022年7月10日投開票の参院選で28万7715票を集め、NHK党に議席をもらたした事実に変わりはないと力説した。

「ガーシー本人は自覚していないが、この国に良いものも悪いものも、もたらし貢献してくれた。獲得議席は、斉藤健一郎くんが引き継いでくれた。功績は残り続ける」と評価する。

立花氏は「国会にいろいろ思いもあるだろうから、一度来てほしい。(参院懲罰委員長だった)鈴木宗男さんとも、お話ができるはず」と、参院議員になりながら足を踏み入れられなかった国会に招くとした。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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