千葉県市原市の県消防学校で3月14日、卒業式が行われ、137人の新人消防士たちが新たな門出を迎えました。
県消防学校を卒業したのは初任科第176期の消防士137人です。
137人は県消防学校で約半年間にわたって厳しい訓練を積み、救急や救助など消防活動をするうえで必要な技術を身につけてきました。
式典で県消防学校の大石学校長は、「皆さんはあすから地域の人の生命を守る重要な役割を担う。仲間と深めた絆を支えにして活躍してほしい」とエールを送りました。
そして、卒業生代表で市川市消防局の猪狩大地さんが「どんな困難に直面してもかけがえのない仲間がいることを胸に乗り越えていく。一人でも多くの人の命を救い、市民の笑顔を守っていく」と決意を述べました。
卒業生は今後、県内29の消防本部などで活躍します。
なお、卒業を迎えた137人の消防士のうち女性は6人でした。
卒業生は―
「訓練では男性に劣る面があったのでどれもきつかった。(市原市内の)大きな石油コンビナートを守れるような仕事がしたい」
「現場には楽しい思いをしている人はいなくて、苦しい思いをして下を向いている人が多いと思う。そういった(下を向いている)人を勇気づけて、前向きになってもらえる姿を見せられる消防士になりたい」