バーチャル空間発のシンガー・π(パイ)さんが、1stシングル「clarity」をリリースした。
同曲のMVもπさん自身がディレクションを担当。πさんのYouTubeチャンネル「電波の海」にて、3月14日20時からプレミア公開される。
2023年には、Maltine RecordsからEP『Foundation System』をリリース。12月にはEP『0rb / 映像』で、ソロ活動をスタートしている。
モーショングラフィックで「電波の海」を表現
今回リリースした「clarity」は、いむ電波.wavが2023年5月に出演したイベント「BLACKBOX³ + AVYSS Pre. Hyd immersive live」で初披露した楽曲。
ジャケットはイラストレーター/ボカロPのARiKEMさんが担当。πさんは普段からボカロ曲を聞く機会が多く、ARiKEMさんの作品を気に入っており、今回一番に名前が思いつきオファーに至ったという。
MVは、映像クリエイティブスタジオ・PRISM STUDIO代表/スタジオDOTプロデューサーのCloAさんが制作を担当。
リアルタイムにモーショングラフィックが生成できるソフト「NOTCH」(ノッチ)で「電波の海」の波に流されるような映像美を実現している。
「π」は私の中の篝火です
今回、いむ電波.wav live at "BLACKBOX³ + AVYSS Pre. Hyd immersive live"で披露したπのソロ曲「clarity」をリリースが決定しました。
まず、作品をリリースにあたって、関わってくださった皆様から日々学ぶことばかりでした。彼らの持つ素晴らしい技術力だけでなく、暖かさにも大変感銘を受けました。感謝しています。
そして、実はこの楽曲が形になったのは2022年で、「clarity」は自身が人生で初めてスタジオでレコーディングをした楽曲になります。
その頃は何となく始めたバーチャル配信で、「π」の姿を借りる形で深夜に好きな歌を歌っていて、そこで会ったメンバーといむ電波.wavを結成して活動をしていく傍らで自身は音楽が好きだと改めて確信しました。
(その頃からずっと見守ってくれている方々は本当にいい意味でとんでもないですし、同じように自身も見守っていますからね。いつもありがとうございます。)
次第に、ずっとずっと好きな歌を歌うのも素敵だけれど、「どうせ失うものがないのならば、これからは自分の中にある何かを形にしてみたい」と生きていくなかで初めて意思を持ったような感覚が芽生えました。
「π」という存在は私に大切な何かを教えてくれました。「π」は私の中の篝火です。
なので、これからは私の持てるものすべてを使って、「π」がより多くの人にとっての篝火となるよう努力ができるようになりたい。そんな願いを込めて歌いました。