震災13年 高校生が防災絵本を朗読「当たり前に感謝」

震災13年 高校生が防災絵本を朗読「当たり前に感謝」

 13年前の東日本大震災で大きな被害を受けた、岩手県の高校が制作した防災絵本。
 この絵本を千葉県の高校生が朗読する催しが3月14日、習志野市で開かれました。

 絵本「伝えたいことあの日、私は小学2年生だった」は、岩手県立大槌高校復興研究会が震災の教訓を語り継いでいくため、2020年に制作しました。

 朗読会では、習志野市にある県立実籾高校演劇部の生徒がステージ上で絵本を朗読し、象徴的なシーンは演劇で表現。

 津波から避難した先で親が迎えにこない子どもの心細さや、発生した火災が燃え広がっていく不安、それに、親を探しに行って二度と会えなくなった子どもがいたことなど、被災直後の様子を演じていきました。

 そして、締め括りに「当たり前のことが当たり前でなくなった」震災の記憶を風化させず、「当たり前に感謝して生きてください」と呼びかけました。

 朗読会を鑑賞した船橋市の男性は、「震災から13年が経過する中で、このような取り組みは非常に有意義。当たり前の日常を噛み締めたい」と話していました。

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