脊髄損傷治療薬 患者のまひ「改善」 札幌医科大・山下学長が講演

「脊髄損傷患者の回復したいという願いを実現するため、さらに研究を進めたい」と話す山下敏彦学長

 札幌医科大が研究開発し国の承認を受けた世界初の脊髄損傷の神経再生治療薬について、同大の山下敏彦学長=整形外科医=が14日、札幌で開かれた学会で講演した。投与した損傷直後の患者の多くで体のまひなどが改善し、損傷から半年以上の慢性期患者に薬の保険適用拡大を目指す治験も進めていると報告した。

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