【MLB】メッツ藤浪晋太郎、剛腕復活 1回2Kで3者凡退に退ける 開幕生き残りへ「状態は上がっている」と自信

メッツ藤浪晋太郎投手が13日(日本時間14日)、米フロリダ州ポートセントルーシーで行われたアストロズとのオープン戦に8回から5番手で登板。オープン戦3試合目のマウンドは1回を投げ2三振を奪うなど3者凡退に抑え、2ホールド目をマーク。開幕メンバー入りへ向けてアピールした。

◆【実際の動画】「外角ギリギリへ……ズドン!!」藤浪晋太郎、力強いフォーシームで2奪三振の快投!メジャー生き残りなるか

■フォーシームとスプリットで打ち取る

10日(同11日)の前回登板は25球を費やして2死しか奪えず、1回もたずに降板した藤浪。3安打2失点1四球で敗戦投手となったが、この日は別人のような投球。先頭をフォーシームで見逃し三振に仕留めると、次打者は初球のスプリッターで遊飛に打ち取った。そして、3人目は1ボール2ストライクからフォーシームで再び見逃し三振に切って取った。

藤浪はこの日、1回を無安打無失点、無四球2奪三振と完璧なリリーフ。投じた12球のうちストライクが8球で、最速は96.4マイル(約155.1キロ)だった。

試合後には地元テレビ局『SNY』のインタビューに応じ、「(ビザ取得などで)いろいろバタバタしていたが、体も健康で少しずつ状態は上がっているので、良いキャンプになっている。投球に関しても、その状態を表すように今日は良かったと思う」と振り返っていた。

■米メディアはマイナーの可能性を示唆

ただ、藤浪の開幕ロースター入りは依然として厳しい状況。米メディアによると、ブルペンは8枠のうち6枠がすでに確定し、残り2枠を争う形になっているという。そのうちの1枠は元北海道日本ハムファイターズのマイケル・トンキン投手が有力視されており、続くのがショーン・リードフォーリー投手と伝えられている。藤浪も先発ではなくブルペン要員として考えられており、この最後2枠に滑りこむ必要がある。

メッツのブルペン陣を予想した米スポーツメディア『The Athletic』は、「フジナミは剛速球を持っており、メンバー入りを検討する価値がある。しかし、彼はマイナーリーグに降格させることもできる」と指摘。藤浪の契約はメジャー枠が保証されていないため、チームが判断すればマイナー行きを通告できることに言及した。

オープン戦初登板の7日(同8日)のナショナルズ戦は1回を3者凡退に抑えたが、2度目の登板は先述の通り炎上。そして、3度目の登板となったこの試合では再び快投を見せた。開幕ロースターに入るには、現在の“投げてみないと分からない”という状態を脱し、安定した投球を続けることが必要になりそうだ。

◆「すごく良くなった」指揮官が藤浪晋太郎の成長を絶賛

◆藤浪晋太郎はリリーフをやるべき 公式データが示す“100マイル超え”のフォーシーム「136球」

文●SPREAD編集部

© 株式会社Neo Sports