今年グラビアデビューを果たした菜那セシルは寂しがりの空手黒帯保持者

カナダ人の父と日本人の母を持つ、色白美肌のルックスがまぶしい菜那(なな)セシル。『2023ミス・ティーン・ジャパン ファイナリスト』に選ばれ、本格的に芸能活動をスタートした。同年の恋愛リアリティ番組『今日、好きになりました。卒業編2023』では、初々しい言動で見る者のハートを射抜いた彼女。今年に入り、グラビアデビューも果たしている。

そんな彼女の素顔は、カナダで生まれて大阪で育ち、今は都内の大学に通う現役女子大生。ニュースクランチのインタビューでは、芸能界入りのきっかけから関西で過ごした子ども時代、今の仕事への想い、これからの夢まで、等身大の気持ちを語ってくれた。

▲菜那セシル【WANI BOOKS-“NewsCrunch”-Interview】

最後のチャンスで恋愛リアリティ番組に出演

――この世界に入った『ミス・ティーン・ジャパン』をきっかけに関西から上京したんですよね。

菜那 : 『Rakuten Girls Award』を見に行ったときに、たまたま2023年度の募集のチラシが配られていたんです。もともとファッションが好きで、小学生の頃からファッション誌をよく読んでいたんです。

モデルさんに憧れがあったので、芸能への興味はずっとあって、このチラシを見たのがちょうど高校3年生で大学受験の年だったので、オーディションでファイナリストまで行けたら東京の大学に進学して、残念だったら関西の大学に進もうと思って挑戦しました。

――小学生の頃からファッションが好きだったんですか。

菜那 : 小学生の頃、友達のあいだで雑誌の『ニコ☆プチ』が流行っていて。そこに載っているブランドのお洋服をお母さんにおねだりして、一緒に買いに行ったりしてました。年齢が上がるとともに『ニコラ』、次に『セブンティーン』の読者になって、今は『CanCam』『ViVi』『non・no』と女性誌をいろいろチェックしてます。

――SNS隆盛の時代ですが、情報収集は雑誌なんですね。

菜那 : もちろんSNSも見ます。今はファッション誌にもSNSのアカウントがあるので、それもチェックしてます。SNSはスマホで気軽に見れるのでめっちゃ便利ですけど、紙はスマホと違って写真の大きさが違いますよね。同じ写真でも大きい紙面で見るのとスマホとでは感じ方が全然違うし、紙のほうが服の質感や色合いがより伝わってきますよね。

――モデル志望のセシルさんですが、昨年は『今日、好きになりました。卒業編2023』で注目を集めましたね。恋愛リアリティ番組に出演した理由は?

菜那 : 一番興味があったのはモデルでしたが、ゆくゆくは演技にも挑戦してみたくて。中条あやみさんや白石麻衣さんが好きで、お二人のように雑誌の専属モデルをしながらも、演技の仕事もできる存在に憧れています。いろんなジャンルで活躍できる人になりたいので、そのきっかけにもなるかなって。

あの番組は高校生しか出られないんですが、ちょうどその頃、高校3年生で最後のチャンスでしたし、私が通っていた高校は女子校だったので、同世代の男女で旅をするだけでも思い出になりそうだなと思って。いろんな方に知っていただくこともできて、自分自身もすごく楽しかったので出演してよかったです。

――それまで女子校だったのに、全然違う世界に飛び込んだわけですね。

菜那 : なので、緊張しました。初めてのことで、どうアプローチしていいのかもわからないし。でも、かえってそれが見る人には新鮮だったのかな。私自身は楽しんでいたので、自然体に映っていたんじゃないかなと思います。

自分の世界に入り込んじゃうクセがあります

――セシルさんの幼少期の話も聞かせてください。

菜那 : 生まれたのはカナダのトロントなんですけど、1歳の頃に母の実家がある大阪に引っ越してきました。だから、育ちはずっと関西です。コロナ禍の前までは2~3年に1回はトロントに帰って祖父母やいとこに会っていたんですけど、最近は帰れていなくて……。そろそろ、また帰りたいです。

――大阪では、どういう子ども時代を過ごしたんですか?

菜那 : おとなしくて、友達が多いタイプではありませんでした。目立つのが苦手で、発表会でも裏方の仕事をするような子です。中学、高校の頃は勉強を頑張っていたので、今でも仲がいい地元の友達は、私が芸能の世界に進んだことにびっくりしてます(笑)。

――高校は優秀な女子校へ進学されたんですよね。お友達はどういうタイプの子が多かったんですか?

菜那 : 女子高って、ほんとにいろんな子がいて、キャラがみんな濃いんです。めっちゃ明るくて陽気な子もいるし、逆に静かでゲームを一緒にするような友達もいるし。本当にいろんなタイプの子がいました。そういういろんな子と関わって、高校でちょっと明るくなったかもしれません(笑)。

――スポーツはしていましたか?

菜那 : 小学校から中学校まで空手を習っていました。道着を着ている女性を見て「かっこいい! 着てみたい!」と単純にそれだけの理由です(笑)。カナダ人のお父さんが日本の文化に興味があったので、父と弟も一緒に習って黒帯を取りました。

あと、小学生のときは両親から勧められて水泳も習いました。自分で目標を決めて最後まで頑張るタイプなので、全種目で泳げるようにはなりましたけど、体育の授業となるとそれほど得意ではなくて……。体力はあるほうですけど、走るのは速くないというか苦手でした(笑)。

――話し方も穏やかで癒やされます。性格ものんびりしてますか?

菜那 : マイペースかもしれません。自分ではわからないんですけど、ボーッとしてることが多いみたいで。学校で友達が横で話しかけてくれているのに、私自身の体感では3秒後に「うん」って返事したつもりが、1分後だったこともあるみたいで(笑)。特に仲のいい子といると、悪気なく気が緩んじゃうんです。自分の世界に入り込んじゃうから「どこ見てるの?」ってよく言われます。

――(笑)。どういうことを考えているんですか?

菜那 : これから食べるご飯のことやゲームのこととか。実家でペットを飼っているので、今どうしてるかな? とか。たわいもないことを考えています。

――何を飼っているんですか?

菜那 : ウサギを小学生の頃から飼ってます。名前は英語でFluffy。かわいいですよ〜。白に黒い模様がある、ちょっと牛のような珍しい子なんです。めっちゃ懐いてくれてます。ただ、ちょっと悲しいのが、飼い主以外にもすぐ懐いちゃうんです(笑)。

――そんなに可愛いと、すぐに大阪に帰りたくなりますね。

菜那 : 頻繁に帰りたいタイプなんですけど、無理なときは妹に電話をかけてビデオ通話でウサギを見せてもらってます。私は寂しがりなので、お母さんや妹に電話をかけて、ビデオ通話をつなぎながらご飯を食べたりすることもあります。

5人家族でペットもいる騒がしい家庭だったので、上京したての頃はホームシックになりました。引っ越し後、手違いでしばらくはベッドが届かず、ガランとした部屋の床で寝ていたので余計に寂しさが募ってました。

これからはグラビアもやっていきたい

――これからのお仕事の目標は?

菜那 : モデルとしては、やはりファッション誌に挑戦してみたいです。将来的には、自分でファッションのプロデュースもしてみたいですね。中学生の頃は、自分で考えたファッションをノートに描いていたこともあって、もともと黙々と作業するのが好きなんです。

役者としては、学園ものをやってみたいです。学校行事で目立つタイプじゃなかったので、役の中ではクラスのみんなを盛り上げることに挑戦して、もう1回、青春したいです。新しい自分を見られそうですよね。

―― 最近はグラビアのお仕事にも挑戦されていましたね。

菜那 : モデルの撮影は自分ではなく、洋服をどう見せるかポーズを考えて撮るんですが、グラビアは自然体のまま私自身を撮っていただきました。最初はちょっと緊張もあったんですけど、意外とすんなり馴染めたので向いているのかもしれません。すごく楽しく撮影できました。

実際に撮っていただいた写真を見ても、家族や友達の前で見せるような自然な笑顔で、自分で見て「すごくいいな」と、ちょっと驚くほどでした。だから、これからはグラビアもやっていきたいと思ってます。

――撮られる楽しさって、どういうところにあるんでしょうか?

菜那 : 見たことない自分を見られるのがうれしいですよね。プロのカメラマンさんに私らしさを引き出していただいて、特にグラビアは自分自身を作品として、皆さんと一緒に作って残せるのがいいですね。

――どんなお話を聞いても、受け答えがすごくしっかりしていて知的ですね。

菜那 : 長女だからしっかりしてるのかもしれません。そういえば、小学校の頃は学級委員もしていました。知的だと言っていただけることも多くてうれしいんですけど、実際はボーッとすることも多いし、だらけちゃうこともあるんですけどね。

――ちなみに、理想の休日のスケジュールは?

菜那 : お休みの日は、お昼ぐらいまで寝ちゃいます。起きてからはフルーツなどを適当に食べて、ゲームしてたら1日終わっちゃうことも……。だから、理想は早起きしてカフェにモーニングを食べに行って、お昼にジムで運動してから友達とショッピング。夜は家でおしゃれなご飯を作って……みたいな、活動的な休日を過ごしてみたいです。

――最後に、読者の方にご自身のPRをお願いします!

菜那 : 今年は初めてグラビアのお仕事を皆さんに見ていただくことができました。これからは演技にも挑戦して、いろんな役を演じて、たくさんの姿をファンの方にお見せしたいと思っています。そうなれるように頑張りますので、見守っていただけたらうれしいです!

(取材:本嶋 るりこ)


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