DeNA打線をさらに強力にするオースティンの存在

タイラー・オースティンが故障なくプレーできれば、DeNA打線は間違いなく昨季以上に強力になる。

牧秀悟、佐野恵太、宮崎敏郎といった主力が今季も打線を引っ張っていくことは間違いないが、オープン戦では度会隆輝、石上泰輝、井上絢登の新人に加え、梶原昂希、勝又温史、西巻賢二といった昨季まで一軍でプレー時間が短かった若手が開幕一軍を目指し躍動。そこに、近年故障で苦しんでいたオースティンも打線に加わる。

オースティンはオープン戦の打率こそ.238だが、8日の日本ハム戦では「スリーボールでしたが、ゾーン内にきたボールは振っていこうと決めていました。少し差し込まれましたが、しっかり押し込むことができました」と、22年8月30日以来となる本塁打を放てば、13日のヤクルト戦でも「オープン戦で一番の手応えでした!最低でも犠牲フライの気持ちでいましたが最高の結果になってくれました」と豪快な一発。

オースティンは来日1年目の20年に65試合の出場ながら、20本塁打、56打点を挙げ、翌21年はわずかに規定打席に届かなかったものの、打率.303、28本塁打、74打点の成績を残した。22年以降は故障に泣き、22年が38試合、23年は22試合の出場にとどまった。

オープン戦では一塁の守備にも就いている。故障で2年間シーズン通してプレーできておらず、体力面が気になるところだが、打撃に関しては昨季、一昨年のことを考えれば間違いなくプラスに働く。オースティンの不安材料は故障だけ。とにかく今季は過去2年の悔しさを晴らすようなバッティングに期待だ。

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