敏腕SDの復帰は「最高の選択肢」、クロップ監督はリバプールの未来に自信「クラブは本当に良い状態だ」

ユルゲン・クロップ監督はマイケル・エドワーズ氏の復帰を歓迎[写真:Getty Images]

リバプールのユルゲン・クロップ監督は、マイケル・エドワーズ氏の帰還に歓迎の意を示した。クラブ公式サイトが伝えている。

クロップ監督が突如として今シーズン限りでの退任を表明したこともあり、来シーズン以降に向けた体制の再構築を進めるリバプール。そんな中で、クラブは2021-22シーズン限りでクラブを去るまでに、スポーツ・ディレクター(SD)としてFWモハメド・サラーやDFアンドリュー・ロバートソン、DFヴィルヒル・ファン・ダイク、GKアリソン・ベッカーらを獲得する敏腕ぶりを発揮していたエドワーズ氏の復帰を熱望していた。

当初は復帰に消極的とも報じられていたエドワーズ氏だが、リバプールがフットボール部門の最高責任者(CEO)の座をオファーしたことで復帰を決意。12日にリバプールのオーナーである『フェンウェイ・スポーツ・グループ(FSG)』がエドワーズ氏の復帰を正式発表していた。

リバプールで手腕を絶賛されている中で退任し、クロップ監督が去るタイミングでの復帰を決めたエドワーズ氏。これについて両者の不仲を疑う声も一部であったものの、ヨーロッパリーグ(EL)に向けた記者会見でクロップ監督はエドワーズ氏の復帰に触れた際、同氏との関係は良好で復帰はクラブにとって最高の選択肢だったと強調している。

「彼とはすでに話をした。マイケルと私は、いつも本当に良い関係だったと思う。プロフェッショナルとして、常に良好な関係だった。そしてマイケルは、別の仕事をすると決めたんだ」

「何度か言ってきたが、私が去った後もクラブが最高の状態である姿を見たい。それについては私以外の人たちで続けていく必要があるが、正直に言って(エドワーズ氏の復帰は)最高の解決策だと思っている」

「我々が交わした会話は素晴らしいものであり、選手についてや私の考え、クラブの状況を話した。本当に良い話ができたし、これはクラブにとってトップニュースだ」

「(自身がリバプールに留まり続ける可能性については)話し合っていない。彼は愚かではないからね。正直言って、話すような話題でもないだろう。私が今、考えを変えると想像できるだろうか。それは『イングランドの他クラブには絶対行かない』と言いながら、来季に近所のクラブや、監督を必要とするクラブに行くのと同じだ。完全にクレイジーなことさ。何も考えず、あんなことは言わない」

「クラブは今、本当に良い状態だ。もちろん、人々がそれを測るのはシーズンが終わり、何を達成したか見るときだけになるだろう。だが、それは将来にとってそれほど重要ではないんだ。将来にとって重要なのは、チームが、選手たちが、組織がどれだけ優れているかなのだからね」

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