大和高田市議会 新年度予算案の組み替え動議を可決

大和高田市の3月定例市議会は14日の本会議で、新年度予算案の組み替えを求める動議が出され、賛成多数で可決されました。これを受けて、堀内市長は予算の組み替えを行うことになりました。

大和高田市の新年度予算案は、一般会計の総額で前の年度よりおよそ40億円増えた331億5000万円で、過去最高の規模となりました。市では、市立病院の再整備やリサイクル施設、老朽化した体育館の耐震問題など、大型の事業が控えますが、市議会の予算委員会では財政が厳しいなか規模が膨れ上がることなどから予算案は否決され、14日の本会議でも否決される可能性がありました。

ところが開会直前になって、予算案に賛成していた会派が生活保護やゴミ収集などの費用を増額するよう求めた予算組み替えの動議を提出し、予算案に反対していたほかの会派も「予算全体が不完全なものだ」として動議に賛成して可決されました。

これを受けて、堀内市長は3月末までの年度内に予算の組み替え作業を行うことになります。

大和高田市 堀内市長

「予算がそのまま通らなかったのは本当に残念ですけれども、今回、議会側から組み替え動議が上がり(可決し)ましたので、その意見を尊重しながら(作業を)やっていきたいです。各部署に投げかけて精査もしますので、すぐに提出するのは難しいかなと思います。」

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