映画評論家・野村正昭が“嗜好品”を切り口に映画を語るエッセーが発売

書籍「食べて、ふかして、飲みほして 味わいぶかき映画たち」が、4月2日に発売される。

年間1000本以上の映画を鑑賞する映画評論家・野村正昭氏が、たばこやお酒、チョコレート、紅茶、コーヒー、サングラスまで、映画を輝かせる“嗜好(しこう)品”たちを切り口に、映画を語る1冊。映画評論家の野村氏ならではの、映画雑学も満載だ。

さらに、宮崎祐治氏による名作映画のワンシーンを切り取ったイラストも掲載。巻末には俳優・柄本明と著者・野村氏による映画好き2人によるスペシャルトークも収録する。

【本書の内容】

まえがき 魅惑の嗜好品たちと映画の世界

1. 銀幕に煙を燻らせて たばこ編
「さらば友よ」「シャーロック・ホームズ」「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」「ティファニーで朝食を」「グラン・トリノ」「ナバロンの要塞」「舞踏会の手帖」「カサブランカ」「勝手にしやがれ」「新幹線大爆破」

2. 香りに酔いしれる コーヒー・お茶編
「コーヒー&シガレッツ」「日日是好日」「ムッソリーニとお茶を」「駅馬車」「相棒―劇場版―絶体絶命! 42.195㎞東京ビッグシティマラソン」「動く標的」

3. 食事だって嗜好品 食べ物編
「しあわせのパン」「タンポポ」「焼肉ドラゴン」「フレンチ・コネクション2」「ブレードランナー」「ダーティハリー」「遠雷」「快盗ルビィ」

4. 魅力的な酔っ払いたち お酒編
「聖なる酔っぱらいの伝説」「ハングオーバー」シリーズ「お熱いのがお好き」「ナイル殺人事件」「居酒屋兆治」「ソウル・オブ・ワイン」「チーム・ジンバブエのソムリエたち」「シェルブールの雨傘」「ロング・グッドバイ」「風と共に去りぬ」「小早川家の秋」「BAD LANDS バッド・ランズ」「ドランクモンキー・酔拳」「007/ロシアより愛をこめて」

5. Sweetな映画 甘いモノ編
「チャーリーとチョコレート工場」「ノッティングヒルの洋菓子店」「クレイマー、クレイマー」「男はつらいよ 寅次郎相合い傘」「E.T.」「ドーナツキング」「マリー・アントワネット」「あん」「パルプ・フィクション」「エデンの東」

6. 奥ぶかき嗜好品! その他編
「パリの調香師 しあわせの香りを探して」「灰とダイヤモンド」「見知らぬ乗客」「欲望の翼」「マダム・マロリーと魔法のスパイス」「それから」「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」

巻末特別対談 俳優 柄本明╳映画評論家 野村正昭「一番の嗜好品は人間かも!?」

【プロフィール】

著:野村正昭(のむら まさあき)
映画評論家。1954年、山口県出身。東映洋画宣伝室で角川映画や、ジャッキー・チェン主演の香港映画などの宣伝に携わった後、広告代理店勤務を経て、映画評論家に。芸術選奨、キネマ旬報ベストテン、毎日映画コンクールなどの選考委員を務め、ヨコハマ映画祭、湯布院映画祭にも関わる。「曽根中生自伝」「まわり舞台の上で 荒木一郎」(ともに文遊社)、「映画監督 佐藤純彌 映画(シネマ)よ憤怒の河を渉れ」「映画監督はサービス業です。 矢口史靖のヘンテコ映画術」(ともにDU BOOKS)のインタビュアーを務め、著書には「デビュー作の風景」(DU BOOKS)など。年間鑑賞映画本数1000本を超え、日本で一番映画を見ている映画評論家。

絵:宮崎祐治(みやざき ゆうじ)
1955年東京都調布市生まれ。武蔵野美術大学デザイン科卒。在学中から、映画のイラストレーションを「キネマ旬報」や旧・文芸坐などで描く。ディレクターとしてCMの企画・演出、「世界の車窓から」などのテレビ番組の演出をする傍ら、映画のイラストレーターを続ける。2016年、日本映画ペンクラブ奨励賞受賞。19年、国立映画アーカイブで展覧会「映画イラストレーター宮崎祐治の仕事」が催された。著書に「東京映画地図」(キネマ旬報社)、「鎌倉映画地図」(鎌倉市川喜多映画記念館)など。

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