原発処理水放出を巡り協力継続 岸田首相、IAEAトップ会談

IAEAのグロッシ事務局長(左)と握手を交わす岸田首相=14日午後、首相官邸

 岸田文雄首相は14日、国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長と官邸で会談し、東京電力福島第1原発の処理水海洋放出を巡る協力の継続を申し合わせた。北朝鮮やイランの核開発問題についても協議し、核不拡散や原子力の平和利用に向けた協力を強化する方針で一致した。

 海洋放出に関し、首相は「科学的根拠に基づき、高い透明性を持って国際社会の理解、支持を広げる」と説明。13日に福島第1原発を視察するなどし、海洋放出の取り組みを確認したグロッシ氏に謝意を伝達した。

 グロッシ氏は「海洋放出が国際基準に完全にのっとり、計画通り安全に実施されていると確認した」と応じた。

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