ルーネがマッチポイントを防いでフリッツを逆転で破る「もっといいプレーをしようと信じ続けた」[BNPパリバ・オープン]

ルーネ、メドベデフとの対戦は「面白い試合になる」

現地3月13日、男子ツアー「BNPパリバ・オープン」(アメリカ・インディアンウェルズ/ATPマスターズ1000)シングルス4回戦が行われ、第7シードのホルガー・ルーネ(デンマーク/世界ランク7位)は、第12シードのテイラー・フリッツ(アメリカ/同12位)を2-6、7-6(2)、6-3の逆転で下し、準々決勝進出を果たした。

4年連続4度目の出場となった20歳のルーネは、2回戦でミロシュ・ラオニッチ(カナダ/同224位)が棄権したため3回戦からの登場。第26シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア/同26位)といきなりシード勢との対戦となったが、6-2、7-6(5)で破り、同大会で初めてのベスト16入りを果たしている。

この日は、昨年のATPマスターズ1000マイアミで敗れているフリッツと対戦。試合序盤は拮抗したものだったが、第1セット後半にかけてフリッツのプレーレベルが上昇。後半4ゲームでルーネは4ポイントしか奪えず、2-6で落とした。

しかし、ここで崩れなかったルーネ。第2セットでは互いにサービスキープが続く中で、4-5でフリッツにマッチポイントを握られたものの、これを守り切るとタイブレークを制した。勢いを取り戻したルーネは、最終セットでもショットの威力、精度を高く保って、ワンチャンスを生かして6-3と、逆転勝ちを演じた。

試合後、ルーネは「第2セット中盤から良くなったんだ。4-5で負けていた時もまだ自分を信じていた」とメンタル面のブレはなかったという。大きな壁を乗り越え、勝利を手にし「最高だ。一番大事なことは、もっといいプレーをしようと信じ続けたこと。こういう試合に勝つことはとても意味がある」と次の試合に向けて弾みになるとした。

準々決勝では第4シードのダニール・メドベデフ(同4位)と対戦。「面白い試合になる。素晴らしい相手で、ほかの選手とは違うタイプ。自分を信じてプレーするだけだ」と語った。

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