新しい世界へ挑戦するカモ! ジャマイカ目指し珍道中 笑い・ドタバタ・感動の冒険コメディーアニメ

『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』や『ミニオンズ』をつくったイルミネーションに新キャラクターが誕生。カモ一家の冒険コメディーアニメ、『FLY!/フライ!』が3月15日(金)から全国ロードショーされます。

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アメリカ北東部ニューイングランドにある小さな池に、カモの家族が暮らしていました。父親のマック、母親のパム、息子のダックス、娘のグウェン、それにダンおじさんです。

ある日、この池に渡り鳥の集団がやってきました。息子のダックスは思春期を迎え好奇心旺盛で、渡り鳥たちに近づいていきます。渡り鳥は羽を休めるためこの池にしばらく立ち寄り、その後ジャマイカへ向かう計画です。ジャマイカは海がキラキラと光っていて素敵な場所なのだそうです。「一緒に行こう」と誘われたダックスは、父親のマックに「僕も外の世界を見てみたい」と訴えますが、父の許可はおりませんでした。渡り鳥たちは出発してしまいます。

マックは普段、子どもたちへ「この池にいれば一生、幸せに暮らすことができる」と教え、外の世界が怖いのに対して今の暮らしが最も安全であることを何度も強調していました。カモは本来、渡り鳥です。息子の願いを聞かない夫の様子を見て、母パムがみんなで旅に出かけようと提案しますが、マックは受け入れません。

「渡り? そんなの必要ないさ。安心な家があるんだぞ」

父親は過保護ぎみですが、母親は明るく自由奔放な性格でした。

「あなた臆病よ、一度くらい冒険しましょう!」

子どもたちに広い世界を見せてあげたいパムは「怖がっていては何もできない」「これは渡りじゃなく、冒険なのよ」とマックを説得します。こうした猛プッシュで、初めは抵抗していたマックは住み慣れた家を離れることを決意、一家で大移動することになります。

「準備はいいか?翼の位置、レッツFLY!」

5羽が大空高く舞い上がりました。父のマックはピュアで家族思いなのですが保守的で心配性です。新たなことに挑戦するのを避けてきました。しかし、みんなで旅へ出かけたことで自分が先頭に立って家族を危険から守らなくては、と勇気を振りしぼります。

目指すは3000キロメートル先にある、カリブ海の輝く楽園・ジャマイカです。旅を始めてすぐ、マックたちカモの一家は大雨に見舞われました。マックたちは親切な白鷺の夫婦に声をかけられ、一晩泊めてもらうことになります。ところが白鷺はカモを食べようと狙っていました……。

この劇場アニメは『ミニオンズ』や『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』をつくったイルミネーション・エンターテインメントの作品です。マックたちは、『SING/シング』以来7年ぶりにイルミネーションオリジナルの新しいキャラクターとして登場します。

監督は、フランスの劇場アニメ『くまのアーネストおじさんとセレスティーヌ』で知られるバンジャマン・レネール。彼がアメリカの大手スタジオで長編作品を手がけるのは初めてです。
脚本は『スクール・オブ・ロック』を書いたマイク・ホワイトです。

日本語吹き替え版のキャストは、父マックが堺雅人、母パムは麻生久美子、息子のダックスは『怪物』で注目を集めた黒川想矢、娘のグウェンがミュージカル『SPY×FAMILY』でアーニャ役を演じた池村碧彩です。ダンおじさん役はシルヴェスター・スタローンやアル・パチーノの吹替でおなじみの羽佐間道夫です。またカモ一家が旅の途中、ニューヨークで出会うハトのリーダー役でヒコロヒーが出演しています。

日本版の主題歌は、マカロニえんぴつが書き下ろした『月へ行こう』です。

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自分の殻を破って、成長するために勇気を出して一歩を踏み出そう、とストレートに伝える物語。家族の愛、仲間との信頼を描きます。劇場の大スクリーンで、スピード感あふれるカラフルな映像を楽しんでください。あなたに羽が生えて、鳥になった気分が味わえます。映画『FLY!/フライ!』は、3月15日(金)公開です。(SJ)

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