ロードサービスで高額請求が増加。車のトラブル時の正しい対処法は?

近年、インターネットに広告を出している一部のロードサービス業者から、広告内容と異なる高額な請求を受けるケースが増加しています。

特に、インターネットで依頼したロードサービス業者とのトラブル事例は、学生や20代など若年層ほど多い傾向があるようです。

この記事では、ロードサービス業者とのトラブル事例や、事故や故障時の対処法について解説します。

ネット検索のロードサービス業者でトラブル増加

国民生活センターの調査によると、インターネットで依頼したロードサービスに関する相談件数は、2021年の231件から2022年の773件に増加し、約3.3倍となりました。

特に20歳代の相談者が多く、全体の約36%にのぼっています。

また、主なトラブル事例として、以下の3点が挙げられています。

  • Webサイトや広告とは異なる費用を請求された
  • 事前説明のない費用を請求された
  • 損害保険会社に費用を請求できると説明されたが、保険金が出なかった

費用に関するトラブルが多く発生しているようです。

ロードサービスは自動車保険で補償される

自動車の事故や故障で走行不能となった際には、自動車保険に付帯されているロードサービスが使えます。

一般的なロードサービスの内容は、以下の通りです。

  • レッカー牽引、搬送
  • バッテリー上がり
  • タイヤのパンク修理
  • キー閉じ込み
  • ガス欠時の給油

ロードサービスは自動車保険に自動付帯されているケースが多く、無料で応急処置できる場合もあります。

自動車保険は一般的に事故で保険を使うと等級が下がり、翌年以降の保険料が上がります。

しかし、自動車保険に付帯しているロードサービスを利用しただけであれば等級は下がらず、保険料には影響しません。

そのため、緊急時の支援を必要とする場合には、保険料の心配をせずに利用できます。

事故や故障の際の対処方法

自動車の事故や故障は突然発生するため、ドライバーの多くは慌ててしまうでしょう。

しかし、事前に対処方法を知っておけば、冷静に対応できます。

まず、自動車を運転する前に、加入している自動車保険について把握しておくことが重要です。

保険証券を確認し、保険会社名と緊急連絡先、補償内容を確認します。

実際に事故や故障が発生した際は、保険会社や保険代理店に連絡しましょう。

多くの保険会社では24時間対応のコールセンターを設けており、事故の状況に応じたアドバイスや、レッカーサービス、修理工場の手配などをサポートしてくれます。

また、JAF(日本自動車連盟)などの会員制ロードサービスに加入している場合は、そちらに連絡するのもよいでしょう。

自動車の事故や故障は、誰にでも起こりうるものです。

万が一、インターネットで検索して呼んだ業者に請求された金額や作業内容に納得できない場合は、その場ですぐに支払わず説明を求めましょう。

トラブルになった場合は、消費生活センター等に相談してください。

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