米大統領選、バイデン氏がトランプ氏を1ポイントリード=世論調査

Jason Lange

[ワシントン 14日 ロイター] - 11月の米大統領選に関するロイター/イプソスの最新世論調査によると、バイデン大統領が支持率でトランプ前大統領をわずか1%ポイントリードしている。

調査は13日までの1週間に全米の成人を対象に実施した。

登録有権者の39%は、今日大統領選が行われれば、バイデン氏に投票すると回答。トランプ氏に投票するとの回答は38%だった。支持率の差は世論調査の誤差の範囲である1.8%ポイントを下回っている。

多くの有権者は態度未定。11%は「他の候補に投票する」、5%は「投票しない」、7%は「分からない」「回答拒否」と答えた。

登録有権者以外の回答も含むベースでは、トランプ氏がわずかにリードしているが、登録有権者は実際に投票に行く可能性が高く、本選の行方を占う上で重要な存在といえる。

激戦州7州では、トランプ氏の支持率が40%と、バイデン氏の37%をリード。全米調査は有権者の投票動向を予測する上で重要だが、大統領選の勝敗を決める選挙人の獲得数は一部の激戦州に左右されることが多い。

トランプ氏、バイデン氏、無所属候補のロバート・ケネディ・ジュニア氏の三つどもえの争いの場合にケネディ氏を支持すると回答した登録有権者は15%で、1月調査の17%から低下した。

ケネディ氏はトランプ、バイデン両氏から同程度の票を奪う可能性がある。トランプ氏とバイデン氏の2人しか選択肢がない場合、バイデン氏に投票するとの回答は50%、トランプ氏に投票するとの回答は48%だった。2%は回答を拒否した。

共和党の予備選から撤退したヘイリー元国連大使の支持者のうち、トランプ氏に投票すると回答したのは37%のみ。16%はバイデン氏に投票すると回答。残りは「別の候補に投票する」「投票しない」と答えた。

アラバマ州の裁判所が、体外受精でできた受精卵を凍結保存した「凍結胚」を「子ども」とみなすと判断したことについては、支持すると答えた登録有権者はわずか25%。支持しないとの回答は57%、残りは「分からない」と答えた。

調査は全米の成人4094人を対象に実施。うち登録有権者は3356人だった。

© ロイター