大手企業は高水準で賃上げ、大竹まこと「中小企業や非正規にも波及させないと……」

3月14日の「大竹まこと ゴールデンラジオ」(文化放送)では、春闘で明らかになった賃上げの実態について取り上げた。

3月13日は、本年の春闘の集中回答日だった。
労働組合側からは去年を上回る高い賃上げ要求が出されたのに対し、経営側からは満額回答が相次いだ。一部は労組の要求を上回ったという。
今後は中小企業への波及が焦点になる。

大竹まこと「問題はここなんだよねー。俺思うんだけどさ、『大手は上げました、満額回答です、要求以上が出ました』っていうのは、その企業が『これから儲かるから・儲けましたから』っていう話じゃない。でも波及するなら、大企業から中小下請けまで全体的に波及しなくちゃおかしい。大手が何を発表してるかって言ったら、『うちの会社は給料上げましたよ』と。どうせなら『これだけ儲かりましたから給料上げます。でもこっちの分は、うちを助けてくれた(取引先の中小)企業に回します』みたいな話もなくちゃおかしいだろ? そうじゃなくちゃ相対的に賃上げは波及しないって」
はるな愛「中小企業は本当に(賃金を)上げられないから上げてないわけであって……そこでまた従業員不足っていうのも影響されるわけですよ。私も自分のお店でそれを感じているんで……」

また番組では、パートやアルバイトで雇用される人々が一律10%以上の賃上げを求める運動「非正規春闘」についても取り上げた。

大竹「大手企業にも非正規の人がいる。働く人の40%が非正規だと言われているわけだよね。非正規春闘の回答はまだだけど、去年はどうだったんだっけ?」
砂山アナ「(非正規春闘は)去年初めてだったそうなんですけど、交渉した36社のどこも賃上げに応じなかったため、10社50人がストを実施したと。その結果16社で賃上げを勝ち取ったそうです」
大竹「ちょっとした賃上げはあったけど、大きくはなかったと……非正規や中小の人も含めて、零細な方にどんどん波及していくようにやらないと、この国全体の底上げにはならないし、逆にみんなの消費意欲も全体的に上がらない……」

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