京都・保津川下り事故受け 消防と事業者ら合同救助訓練

去年3月、亀岡市で「保津川下り」の舟が転覆し、船頭2人が死亡した事故を受け、消防と観光事業者らによる合同訓練が初めて実施されました。
訓練には「保津川下り」を運行する保津川遊船企業組合や亀岡消防署など、およそ70人が参加し、2人乗りのカヌーが急流で転覆し、負傷した1人が岩場に取り残されたという想定で行われました。川下り中の遊船が負傷者を発見し、無線で連絡をすると、亀岡消防署員やラフティング協議会のスタッフが現場へ急行、負傷者を乗せたボートをロープで引いて助け出します。救助された負傷者は、遊船で流れの緩やかな下流へ運ばれ、待ち受けた京都市消防の救急車で搬送されました。亀岡消防署 松本博多 副所長は「京都市消防局との患者の引き継ぎもスムーズにできました。無線の繋がりが悪かった場所もあるので、今後の課題にしたい」と話していました。

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