「空飛ぶクルマ」が鷲羽山展望台で試験飛行「離島や国立公園内で飛行できる可能性に期待」【岡山・倉敷市】

次世代の移動手段として注目されています。「空飛ぶクルマ」が倉敷市の鷲羽山で試験飛行を行いました。

鷲羽山展望台から「空飛ぶクルマ」が飛び立ちます。倉敷市の経営者らによる研究会「MASC(マスク)」が人や物を運ぶ事業の実現に向けた取組みを進める中、14回目となるきょう(14日)は地元倉敷での初飛行です。

今回は瀬戸内海国立公園指定90周年記念事業として地元商工会議所の関係者などが出席してセレモニーが行われ、「空飛ぶクルマ」は地元の期待とともに鷲羽山上空を飛びました。

(児島商工会議所 尾崎茂会頭)
「これから未来の姿としてこうやって離島だとか国立公園内を飛行ができるという可能性が知れたという意味で、すごい有意義じゃないかというふうに思います」

きょうは2人が搭乗する有人飛行を予定していましたが、無人飛行に変更されました。展望台の駐車場から30メートルの高さで460メートルの距離を飛び、安全に飛ぶためのデータを収集します。

MASCは瀬戸内海の観光に向けて「空飛ぶクルマ」が飛行する専用空域づくりに取り組む方針で、瀬戸内海に面した鷲羽山での飛行は、これからの活動に向けた大きな一歩です。

(MASC 坂ノ上博史事務局長)
「私たちは2026年・2027年、まさにこの観光であるとかあるいは災害対応、緊急の搬送、そのようなことに、実際の実運用に向けてですね、さらにこの取組みを続けていきたいと考えております」

観光や物流などへの大きな可能性を秘めた「空飛ぶクルマ」への期待はさらに高まります。

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