空気が乾燥しているこの時期によく発生するのが「静電気」です。服を脱ぐときなどに“バチッ”と音がして、痛みを感じることも。この静電気、大事故につながる恐れもあり、注意が必要です。
「イタっ!このバチッという音と痛み、嫌ですよね」
この時期、服を脱いだりドアノブを触ったりすると感じる静電気!さまざまな摩擦によって発生し、湿度が低く乾燥しているこの時期は特に衣服の表面に静電気がたまりやすくなります。
この静電気、気をつけないと大事故につながる可能性があります。
盛岡市内のガソリンスタンドです。
「みなさんガソリンスタンドで給油する際、こちらのシート触っていますか?」
車を運転する人は目にしたことがあるでしょうこちらの黒いシート。「静電気除去シート」です。電気の通りやすいプラスチックと金属で作られていて、触れることで体が帯びていた静電気を給油機を通して地面へ放電する仕組みです。
(機械の音声)
「静電気除去シートに手を触れてから燃料油キャップを開けて、赤色ノズルで給油を開始してください」
給油前には音声案内で注意喚起も行われています。利用者に聞くと・・・
(利用者)
「静電気で発火するかどうかは分からないけど、一応やってますよ」
「(効果を)考えたことはあまりないけど、書いてあるから一応触っておこうかなって感じで触ってはいます」
取材では「案内されたので“一応”触れている」という人が多かったのですが、ガソリンスタンドの従業員は“必ず”触れるよう呼びかけています。
(ガソリンスタンドの従業員)
「帯電効果の高い衣服とか着ているときに揮発性の高いガソリンとの摩擦効果で火災、出火の恐れがありますので、静電気除去パッドは給油前に必ず触れていただくようお願いしています」
総務省消防庁がWEB上に動画を公開しています。
静電気がガソリンに引火した場合、発火し大事故になる可能性もあります。
このような事態を防ぐために静電気除去シートが用意されていますが、「触るタイミング」についても聞きました。
(ガソリンスタンドの従業員)
「燃料のキャップを開けて、給油する直前がベストタイミングだと思います」
一番危険なのは給油中、ガソリンが注がれている時です。ガソリンは揮発性が高く、給油する時は危険物を扱っているという意識が必要です。
(ガソリンスタンドの従業員)
「よそ見をしながらの給油とスマートフォンを触りながらのながら給油は二次災害につながる可能性がありますので、給油の際は給油に集中していただきたいと思います」
侮ってはいけない「静電気」。まだまだ乾燥する日が続きます。危険性を認識し、注意して行動することが大切です。