遮断機も警報機もない「第4種踏切」国が廃止など求めるものの進まず…「踏切ゲートLite」設置

遮断機も警報機もない「第4種踏切」に14日、山陰エリアではじめてバーを持ち上げて通行するゲートが設置されました。
費用などで折り合いがつかずなかなか改善が進まなかった「第4種踏切」ですが、安全面が大きく改善されそうです。

JR木次線下久野駅近くの宮の下踏切に設置されたのは、「踏切ゲートLite」です。

「踏切ゲートLite」は、バーを上に持ち上げて踏切に入り、出る際は、バーを持ち上げるか、前に押す仕組みになっていて、利用者の一旦停止と左右確認がより確実になります。

JR西日本出雲保線区 畷昭久 区長
「遮断桿(バー)を通行者みずからが上げて、左右を確認して横断することで、踏切事故の防止に寄与する」

山陰両県には34か所の第4種踏切があり、過去5年間に両県で4件の事故が発生、島根県の1件は、宮の下踏切から東に100メートルのところにある踏切で発生しています。

第4種踏切は、国が「廃止」、もしくは、警報機と遮断機を備えた第1種踏切に変更するよう求めていますが、住民の生活や費用の問題などから、なかなか進んでいません。

「踏切ゲートLite」は、低コストの上、2時間ほどで設置できるため、JR西日本は山陰両県にさらに今年度1か所、来年度10か所程度設置する予定にしています。

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