「サッリとは良い関係でなかった」ラツィオ指揮官辞任で冷遇の鎌田大地の出番は増えるのか。伊メディアの見解は?

ラツィオは3月13日、辞任が報じられていたマウリツィオ・サッリ監督の退任を正式発表した。

チャンピオンズリーグ(CL)のラウンド16でバイエルンを相手に敗退を余儀なくされたラツィオは、続く11日のセリエA第28節でもウディネーゼにホームで1-2と逆転負け。公式戦4連敗となった。リーグ戦だけでも3連敗中。順位は9位まで落ち、4位ボローニャとは11ポイント差だ。

先週、ラツィオはサッリ退陣が騒がれたのを受け、公式声明で「全幅の信頼」を強調。他の指揮官との接触を否定した。しかし、ウディネーゼ戦の黒星を受け、イタリア・メディアは12日にサッリがクラブに辞意を表明したと報道。クラウディオ・ロティート会長が最終的に認めたと伝えられていた。

そして翌日にサッリ退任を発表したラツィオは、指揮をアシスタントコーチのジョバンニ・マルトゥシエッロに託すことも明かした。『Gazztta dello Sport』紙によると、サッリは望まなかったものの、マルトゥシエッロが後を継ぐ意向だったという。

注目されるのはもちろん、監督交代の影響だ。『Gazztta dello Sport』紙は、マルトゥシエッロが4-2-3-1にシステムを変更する可能性も伝えた。

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また、『calciomercato.com』は13日、次節フロジノーネ戦に向け、前線と最終ラインは特に変わらないと予想。一方、中盤に関しては「出場機会が増えるかもしれないのは、サッリとは良い関係でなかったダイチ・カマダだろう」と報じている。

「マルトゥシエッロになっても、(鎌田は)まだルイス・アルベルト、マティアス・ベシーノ、マテオ・ゲンドゥジの中盤の控えのままだ。だが、次のフロジノーネ戦からもう出場時間が増えるかもしれない。ゲンドゥジがまだ出場停止ということもある」

サッリやルチャーノ・スパレッティの右腕を務めてきたマルトゥシエッロだが、エンポリの指揮官としてセリエAで采配を振るった経験も持つ。その「新監督」の下で、これまで出場機会に恵まれなかった鎌田にチャンスは訪れるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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