「アジアを獲らないといけないチーム」横浜MF渡辺皓太の決意。山東泰山戦で圧巻パフォ「とにかく勝ちたかった」

[ACL準々決勝第2戦]横浜 1-0 山東泰山/3月13日/横浜国際総合競技場

横浜F・マリノスは3月13日、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の準々決勝第2戦で、山東泰山(中国)と横浜国際総合競技場で対戦。75分にアンデルソン・ロペスがゴールを奪い、1-0で勝利した。

6日に敵地で行なわれた第1戦も2-1でモノにしていた横浜は、2戦合計3-1で準決勝進出を決めた。

中国の難敵を撃破したこの一戦で最も目立っていたのが、インサイドハーフで先発した渡辺皓太だろう。

特に永戸勝也が2枚目のイエローカードを受けて退場し、数的不利になって以降のパフォーマンスは圧巻で、運動量、攻守の切り替えの早さ、セカンドボールの予測など、あらゆるプレーに目を見張るものがあった。

【厳選ショット】アンデルソン・ロペスが貴重なボレー弾!苦しみながらも勝利しクラブ史上初のACLベスト4進出!|ACL準々決勝第2戦 横浜1-0山東泰山(2戦合計:3-1)
試合後に「カバーリングの能力やそういった部分で素晴らしいプレーを見せてくれた」とハリー・キューウェル監督からも称賛された背番号6は、タフに戦ったゲームをこう振り返った。

「ひとり少ない分、自分がふたり分を走ってチームを助けたいって思っていたし、それを姿勢で示すことで勝ちに行くことを伝えたかった。とにかく勝ちたかったし、上に行きたかった」

自身のプレーについては「最低限のことはできた」と謙虚に語ったが、「今年、この大会に懸ける想いは強くて、もうひとつ進めたのは良かった。アジアを獲らないといけないチームだと思っているので、とにかく結果を出す」とACLのタイトルに対する熱い想いを口にする。

韓国の強豪・蔚山現代との準決勝は4月17日と24日に行なわれる。約1か月後の試合に向けて渡辺は、「それまでに(リーグ戦の)試合もあるので、完成度を高められるよう1試合1試合を無駄にせず、チームのレベルを上げていきたい」と意気込んだ。

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

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