河井夫妻による大規模買収事件 一審で有罪判決の元広島市議の控訴審が始まる 弁護側は改めて無罪を主張し裁判は即日結審

河井夫妻の大規模買収事件をめぐる被買収側の裁判で、元広島市議会議員の控訴審初公判が14日、広島高裁で開かれました。被告側は改めて無罪を主張し、裁判は即日結審しました。

元広島市議会議員の伊藤昭善被告(73)は、19年の参議院選挙をめぐり、河井案里氏を当選させる目的と知りながら、夫・克行元法務大臣から現金合わせて50万円を受け取ったとして、1審の広島地裁で罰金30万円、追徴金50万円の判決を言い渡されました。

伊藤被告は、判決を不服とし、控訴していました。

14日の控訴審初公判で伊藤被告側は改めて無罪を主張し、検察側は控訴の棄却を求めました。

また、弁護側は検察が違法な司法取引を行ったなどとする証拠を提出しましたが、裁判所は「必要性がない」として認めませんでした。これを受け、弁護側は裁判官3人をこの裁判から外すよう申し立てましたが、これも退けられました。

裁判は即日結審し、判決は5月23日に言い渡されます。

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