ミャクミャク破損に大阪市長「残念で痛々しい。元の形に」

大阪市の定例会見が3月14日に実施され、同市役所の正面玄関前に設置されている『大阪・関西万博』公式キャラクター「ミャクミャク」のモニュメントが破損されたことについて、横山英幸市長は「本当に残念で痛々しい。できれば元の姿に戻したい」と神妙な面持ちで話した。

大阪市役所の正面玄関前に設置されているミャクミャクのモニュメント(3月14日・大阪市役所)

今回の事件の経緯は12日の23時頃に異常のなかった同モニュメントが、翌13日の朝6時に数カ所破損していることが発覚。すぐに警察に被害届を提出し、受理されている。

現在の捜査状況について横山市長は、「(防犯カメラの)証拠となるデータは警察の捜査機関に提出した。街頭犯罪、器物損壊で、あってはならない。二度とないようにお願いしたい」と話す。

また現状は、誰でもモニュメントに近づき、写真撮影などが可能。柵をつけるなどの対策については、「より市民に近いところで、近くに来て写真を取り、万博を身近に感じていただきたいというのが本来の趣旨。遠ざけるような措置はあまり考えていない」と断言した。

何者かによって傷つけられ、テープで修復されたミャクミャクのモニュメント(3月14日・大阪市役所)

同モニュメントは現在、破損があった個所に赤いテープが張られている。今後の修理については、「なんぼテープで貼って遠目でわからなくても、近くだとわかる。見るたびに心を痛められ、残念な気持ちになる。どういった形で直すか調整して、できれば元の形に戻したい」と話した。

取材・文・写真/岡田由佳子

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