「スマホで見て『良かったね』と言い合った」今年から「掲示」から「WEB」に 公立高校合格発表も様変わり=静岡県

3月14日、静岡県内の公立高校で合格発表が行われました。ただ、2024年から合格者の受験番号の掲示がなくなり、受験生はWEBサイトで合否を確認しました。

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<LIVEしずおか 杉本真子キャスター>
「例年であれば、受験生の歓喜の声が響く静岡高校ですが、今年は受験生の姿、いつもこちらに掲示されていた合格掲示板もありません。静かに合格発表の時、正午を迎えました」

14日、静岡県内93の公立高校では一斉に合格発表が行われました。

「はい、ホームページアップされました」

2024年からは、合格者の受験番号の掲示がなくなり、発表は静岡県の特設サイトで表示する形のみとなりました。

2023年の合格発表。春の風物詩となっていた一方で、受験生や保護者が一斉に集まり高校周辺での交通の混雑などが課題となっていました。

静岡県教育委員会はコロナ禍で人の密集を避けるため、2021年から校内掲示とWEBを併用。2024年からWEBのみの発表に踏み切りました。

ホームページ掲載から1時間後、静岡高校には続々と受験生がやってきました。受験生たちはすでに合格を知っています。合格通知書を受け取った生徒たちは、友人と抱き合ったり、保護者と記念写真を撮ったりしていました。

<合格した受験生>
「いいですか?サイコー」
「テスト結果が自分ではあまり良くなくて、すごく不安だったんですけど、合格していて、とてもホッとしました」

早速、WEBでの合格発表の楽しみ方を見つけた受験生もいました。

<合格した受験生>
「友達とビデオ通話をしながら、自分のスマホで見て、『良かったね』と言い合いました。WEBにもいい点があって、すぐ家で見られるし、友達と話ながらできるので、WEBもいいかなって思います」

そして、2024年から変わったことがもう一つありました。

<科学技術高校 中島洋己総務課長>
「合格者に渡す合格封筒というものです。十分確認しましたけど何かが入っていないとか紙一枚ないとかそのあたりは個別対応します」

変わったのが合格通知書の受け渡し方法です。例年はそれぞれの中学の教職員が合格者全員分の通知書を受け取りに来ていました。しかし、2024年からは中学を介さず、結果を確認した受験生が直接、各高校に受け取りに行きます。

<科学技術高校 中島洋己総務課長>
「(県教委からの)指示が出た年末辺りから年始にかけてマニュアルをつくったり、警備のこととか、学校内のQ&Aという形でマニュアルを備えて本日に備えました」

時代と共に変わる合格発表。静岡県内の私立高校でもWEBのみの発表に切り替える動きが見られ、掲示板の前での一喜一憂は無くなりつつありますが、受験生の喜ぶ顔とそれを見る保護者の表情は変わりません。

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