網戸ひもで女児死亡に賠償命令 YKK APなどに、大阪高裁

 網戸を動かすひもに首が絡まり、6歳の女児が死亡したのは製品の欠陥が原因として、兵庫県に住む両親らが建材大手「YKK AP」(東京)とリフォーム業者に計約8千万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が14日、大阪高裁であった。黒野功久裁判長は「使用上の適切な警告がなかった」として欠陥を認め、計約5800万円の支払いを命じた。

 黒野裁判長は、事故が多発し、消費者庁が16年に注意喚起していたと言及。今回の製品にはひもを幼い子どもの手が届かない高さに留めるクリップが付属しており「設計上の欠陥はない」とする一方、「取扱説明書が同梱されず、警告表示もなかった」と指摘した。

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