「有機フッ素化合物」問題 米軍施設内の調査 東広島市が再度依頼

人体への影響が指摘されている有機フッ素化合物が検出されている問題で、東広島市は国に対しアメリカ軍に原因究明の調査を依頼するようあらためて要請しました。

東広島市 高垣広徳市長「残ってるのが米軍の基地内ということなので防衛局にお願いをして、米軍内での調査もお願いできたらということでまいりました」

東広島市や県はこれまでの調査で国の暫定指針値を超過していた地域が黒瀬川水系にも接していることから、汚染範囲の特定のため先月、追加で調査を行っていました。

14日に調査結果が公表され、いずれの地点でも暫定指針値を下回ったことから、有識者らで構成される調査検討委員会にも意見を聞き、影響がないと判断したということです。

またアメリカ軍川上弾薬庫の上流部や弾薬庫から染み出る水を調査した結果では、最大で72倍の濃度が検出されたということで、アメリカ軍が原因である可能性がさらに高まったとしています。

これまでの要請に対しアメリカ軍は先月「県内の軍の施設で有機フッ素化合物などの漏出を確認したことがない」などと回答しています。

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