女性ダンサーにチップ口移し、秘書と認める 自民・世耕氏「極めて不適切」

国会議事堂(資料写真)

 「多様性」との学習名目で自民党和歌山県連青年局が露出の多い衣装の女性ダンサーを招いて開いた懇親会を巡り、世耕弘成・前参院幹事長は14日、チップを口移しで渡した男性が自身の秘書であることを認めた。同日の参院政治倫理審査会で日本維新の会の音喜多駿氏の質問に答えた。「秘書の監督責任として厳しく注意し、自宅での謹慎を申し付けている」とした。

 この懇親会について13日の参院予算委員会では野党の追及に岸田文雄首相が「内閣の目指す多様性とは全く合致しない」と答弁。女性閣僚も会見で批判するなど政局化している。

 世耕氏は「あのような写真を撮られる行為をしたことは極めて不適切」などと回答。チップを巡り「お金は秘書のものかどうか分からない」としたが、政治資金の使用は「ない」と否定した。秘書は自身の代理として出席したわけではないとし、懇親会の内容については「(秘書も)事前には認識していなかったのではないか」と説明した。

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