真夏の日、もらったケーキを冷蔵庫に入れようとすると → 姑「こら! 仏壇に供えなさい!」その結果?

知人女性は、姑と同居しています。
気難しい姑に気を遣いながら生活する彼女でしたが、ある日、姑が16歳の娘を激しく叱咤していました。その理由はズバリ、娘が貰い物のケーキをすぐに冷蔵庫に入れようとしたから。
ですがその後、この事件には思いがけない結末が待ち受けていて……? 何があったのか知人女性から話を聞きました。

姑の怒りの理由

ある日、知人女性が仕事から帰宅すると、リビングから姑の怒鳴り声が聞こえてくるではありませんか。
「何事だろう?」と思った知人女性が急いでリビングに向かうと、姑が16歳の娘を叱っていました。
姑に激しい剣幕でまくし立てられ、案の定、娘は泣いています。

知人女性が「何があったんですか?」と尋ねると、姑が顔を真っ赤にしながら口を開きました。
「あなたねぇ! 子どもに一体どういう教育をしているの!? この娘ってば、親戚から貰ったケーキをすぐに冷蔵庫に入れようとしたのよ? 貰い物は仏壇に供えるのが礼儀に決まってるでしょ!」

姑の主張も分からなくはないですが、季節は真夏。
まだ高校生の娘が「傷むといけないから」と言って冷蔵庫に入れようとしたのは、気遣いあっての行動でしょう。
ですが姑は娘と知人女性を否定してばかりで「アンタ達にケーキを食べる資格は無い!」とまで言い張りました。

姑に異変が……

それから姑は随分長いこと、ケーキを仏壇に供えたままでいました。
冷蔵庫に入れるのを、すっかり忘れていたのでしょう。
そして夜になると姑はケーキを2つ同時に食べました。

ですが翌日、姑が一向に寝室から出て来ないので不思議に思った知人女性が声を掛けると、姑が顔を真っ青にしたままベッドに横たわっているではありませんか。
「な、何だかお腹がすごく痛いの……。一体、どうしてかしら?」

理由の思い当たらない姑ですが、知人女性はすぐにピンと来ました。
そして冷蔵庫に向かい、ケーキの箱を開けてみると、案の定、残っているケーキに乗せられたフルーツにはカビのようなものが見えました。
そう、姑が長いこと、ケーキを仏壇に放置していたので、中身はすっかり傷んでいたのでした。

雨降って地固まる

姑がケーキを食べた際も、やや変な臭いがしたそうですが、姑は気にせず食べてしまったそうです。
結果的にお腹を下した姑は、これを機に心を入れ替え、娘と知人女性にも前程、辛く当たらなくなりました。
今回の経験によって、自分も間違いを犯すことがあると悟ったのでしょう。

姑が言うように、勿論、ご先祖様を敬うことも大切です。
ですが何より、子孫である私達の健やかな毎日をご先祖様達も願っていてくれることでしょう。
何事もバランスを踏まえた上で、生活していきたいものですね!

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:六条京子

© 株式会社ファッションニュース通信社