陸自隊員に1万字反省文 「限度超える」賠償命令

 陸上自衛隊に勤務していた男性がパワーハラスメントを受けたとして国に損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は14日、請求の一部を認めて150万円の支払いを命じた。池田知子裁判長は体重が増加した男性に対し、上司らがダイエットをする必要があると指導し、1万字の反省文を書かせたことなどが違法だと認定。反省文について「必要かつ相当な限度を超えた服務指導だった」と指摘した。

 池田裁判長は、交通事故で足が不自由な男性を、エレベーターのない宿舎の5階に居住させ続けたことなども安全配慮義務に違反したと判断した。

 判決によると、男性は静岡県の富士駐屯地などで勤務し、既に定年退職。2500万円の支払いを求めて2020年に提訴した。

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