米2月小売売上高0.6%増、自動車・ガソリンが増加 予想は下回る

[ワシントン 14日 ロイター] - 米商務省が14日発表した2月の小売売上高(季節調整済み)は前月比0.6%増となった。自動車やガソリンの売り上げが増加した。ただ、インフレおよび借入コストの上昇を背景に個人消費は減速している。市場予想は0.8%増だった。

1月分は従来発表の0.8%減から1.1%減に下方改定された。

2月の前年同月比は1.5%増だった。

FHNフィナンシャルのチーフエコノミスト、クリス・ロー氏は「米連邦準備理事会(FRB)が一連の利下げを検討しているときに経済成長の突然の鈍化とインフレの突然の加速に直面すれば、FRBは毎回インフレの新たなニュースに反応する」と指摘。「消費者が一息入れるために数カ月にわたり支出を控えるのは過去数年間で初めてではない」と述べた。

2月の内訳では、建材・園芸用品店の売上高が2.2%増加。自動車・部品販荷は1.6%増だった。ガソリンスタンドの売上高は原油価格の上昇を反映して0.9%増加した。電子機器・家電は1.5%増だった。

一方、オンライン売上高は0.1%減。服飾、ヘルスケア・パーソナルケア製品も減少したほか、家具も1.1%減。スポーツ用品・趣味・書籍・楽器は横ばいだった。

サービス部門として小売統計に唯一含まれる飲食店は0.4%増。1月は1.0%減だった。

2月の自動車、ガソリン、建築資材、外食を除くコア小売売上高は横ばい。1月分は0.4%減から0.3%減に改定された。

コア小売売上高は、国内総生産(GDP)統計の個人消費の動向を反映する傾向がある。

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