藤沢市で中国語スピーチコンテスト、高校生が中国語の魅力語る

藤沢市で中国語スピーチコンテスト、高校生が中国語の魅力語る

 【新華社藤沢3月14日】「中国語の魅力」をテーマにした第3回湘南中国語スピーチコンテストが10日、神奈川県藤沢市で開かれた。湘南地域で中国語を学ぶ高校生13人が参加。学習を始めた経緯や中国語の魅力を語った。

 出場者はいずれも中国語を学び始めて1年未満で、発音の正確さや流暢さに欠ける部分があったものの、中国語への熱意は観客の一人一人に伝わった。

 藤沢翔陵高等学校の中村太陽さんは、暇さえあれば新幹線の写真を撮りに行くほどの鉄道ファンで、同級生とも新幹線の話ばかりしているという。「中国の高速鉄道は急速に発展し、最高時速は350キロメートルにも達する。私の夢は中国に行って高速鉄道に乗り、写真を撮ること。中国で鉄道技術も学びたい。そのために中国語をしっかりと学んでいく」と語った。

 優勝した松永侑奈さんは、母親が中国留学経験者で中国の話をよく聞いていた。高校2年の外国語の授業は、もともと興味のあった中国語を迷わず選んだという。

 藤沢市は、中国の国歌「義勇軍行進曲」を作曲した聶耳(じょう・じ、ニエ・アル)ゆかりの地であることから、聶耳の出身地である昆明市と強い絆で結ばれている。

 1935年7月17日、当時23歳だった聶耳は藤沢市内の江ノ島近くの鵠沼海岸で遊泳中に溺れ、帰らぬ人となった。54年に地元の人たちの発案で湘南海岸公園内に聶耳記念碑が建てられ、幾度かの改修と拡張を経て、現在のような聶耳記念広場になった。藤沢と昆明は81年、友好都市提携を結んでいる。

 藤沢市の鈴木恒夫市長は同日、取材に応じ「中国語スピーチコンテストを応援し、今後も日本の青少年に中国語を学ぶ機会と発表の舞台を提供していきたい」と説明。コンテストが日中青少年交流の機会となり、双方の理解がより深まることを望むと語った。(記者/姜俏梅、李光正)

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