仏、岩手の景色油彩画で 重石さん(盛岡)作品展 萬鉄五郎記念美術館【花巻】

美しい風景を描いた重石さんの大作が並ぶ作品展

 盛岡市在住の画家重石晃子さん(89)の作品展が、花巻市東和町の萬鉄五郎記念美術館(平澤広館長)で開かれている。フランスの美しい街並み、本県の雪景色などを色彩豊かに描いた油彩画が並び、重石さんの創作活動の軌跡を紹介している。4月21日まで。

 重石さんは中学生のころ、弟の付き添いで訪れた絵画教室で絵に興味を持った。盛岡二高校卒業後、盛岡短期大美術工芸科油絵科で学び、1975年から3年間、フランス・トゥール美術学校へ留学。帰国後は一水会、女流画家協会を中心に受賞を重ね、東京純心女子短期大の美術科教授なども務めた。

 作品展では重石さん方で保管していた油彩画やスケッチなど96点が並ぶ。多くはF100号の大作で、「トゥール大聖堂」「トゥールのカテドラル」など留学期間中に感銘を受けた風景を描いたものから、盛岡短大時代の卒業制作「裸婦」など貴重な作品も出展している。

 開館時間は午前8時30分から午後5時(入館は4時30分)まで。入館料は一般400円、高校生・学生250円、小中学生150円。月曜休館。

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