【香港】NTT、企業や大学などと技術開発連盟[IT]

NTTイノベーションアライアンスプログラムの発足式=12日(NTTコムアジア提供)

NTTコミュニケーションズの香港法人、NTTコムアジアは12日、「NTTイノベーションアライアンスプログラム」を発足したと発表した。将来的に必要とされる技術を香港の企業や大学などと共同で開発し、市場への投入を目指す。

香港政府系ハイテク産業団地を運営する香港科技園公司(HKSTP)と数碼港(サイバーポート)、物流業界向け研究機関の物流サプライチェーン・マルチ技術研究開発センター(LSCM)、香港城市大学、香港理工大学、香港科技大学が参画した。

まずは第5世代(5G)移動通信システムのプライベートネットワーク、エッジコンピューティング、人工知能(AI)、モノのインターネット(IoT)に関連する技術を開発する。NTTコムアジアは新界地区・将軍澳の本社に設けている「ドコモ 5G DX スクエア」で展示しているサービスやソリューションを、同プログラムのフィールドテスト向けに提供する。

今年はワークショップや研修などイベントを多く開催して参加機関の間の相互協力を促し、年末までに市場への投入に一番近いソリューションを発表する予定。開発したサービスは香港や日本などで展開する目標だ。

12日は発足式を開催した。NTTコムアジアの平松太一・最高経営責任者(CEO)は「企業、スタートアップ、開発・インキュベーションセンター、大学などとともに、香港や日本その他の市場にプラスの影響を与えられるソリューションを『協創』していく」と表明した。

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