【韓国】宇宙産業の育成に本腰、R&D予算を拡大[経済]

韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は13日、2027年までに宇宙開発事業への予算を1兆5,000億ウォン(約1,680億円)以上に拡大して、新たな成長エンジンとして育成する意向を示した。

慶尚南道泗川市の韓国航空宇宙産業(KAI)で開催された「大韓民国宇宙産業クラスター発足式」に参加した尹大統領は、宇宙関連企業を1,000社育成して、そのうち10社は世界的な宇宙企業として成長させる考えを示した。その上で、45年までに100兆ウォンの民間投資を誘致する。

現在、国内の宇宙産業の世界シェアは1%に過ぎないが、45年までに10%以上に引き上げたい考え。宇宙産業の育成を通じて、25万人を超える雇用を創出する。

■5月に宇宙航空庁を発足

5月には、米航空宇宙局(NASA)の韓国版といえる宇宙航空庁を発足するほか、31年までに1兆ウォン以上を投じて宇宙産業クラスター(集積地)を育成する。クラスターは◇泗川市(衛星開発革新センター)◇全羅南道高興郡(発射体技術センター)◇大田市(宇宙人材養成センター)——の3カ所。

政府はまた、宇宙分野専用のファンド(500億ウォン)を27年までに2倍の1,000億ウォンに拡大する。

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