「本田コート」再設置 金沢城北市民運動公園、ゴースタ建設で解体 26年度以降に着工

  ●人工芝の多目的広場も

 金沢ゴーゴーカレースタジアム(ゴースタ)建設のため、一時的に解体された金沢城北市民運動公園(磯部町)の本田圭佑クライフコートについて、金沢市は2026年度以降に再設置工事を始める。今秋にもゴースタ北側にある旧市民サッカー場の解体に着手し、跡地に整備する。人工芝の多目的広場も一緒に設け、サッカー愛好家だけでなく、親子連れら幅広い世代が楽しめる憩いの場を目指す。

  ●市議会常任委で報告

 14日の市議会文教消防常任委員会で報告された。

 かつてゴースタの場所にあった本田圭佑クライフコートは、縦42メートル、横28メートルで全面が人工芝だった。サッカー元日本代表の本田圭佑さん(星稜高OB)のオランダリーグ時代の活躍をたたえ、ヨハン・クライフ財団(オランダ)が11年8月に整備。市が21年4月で使用を休止して解体した。

 市の計画では、旧市民サッカー場を24年度に解体し、1万5800平方メートルの敷地を確保する。そこに、以前と同規模のクライフコートと少年サッカー用コート2面分の人工芝グラウンド「多目的広場」を整備する。

 ゴースタの東側には、障害の有無にかかわらず楽しめる遊具を並べた1400平方メートルの広場も設ける。

 旧市民サッカー場の隣にあるスポーツ交流広場と多目的広場で少年サッカー用コート4面分のスペースが確保できる。市はクライフコートと合わせ、サッカーのほか学童野球の練習場やモルックの体験会、小学校の遠足などに活用する考えだ。

 24年度に遊具広場、25年度にクライフコートや多目的広場の実施設計をそれぞれ行う。市の担当者は「公園を利用する親子連れが裸足で走り回れるようなスポットにしたい」と話した。

 この日は市議会5常任委員会が開かれた。

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