横浜トリエンナーレ15日開幕 国際展と地域文化の2本柱、多様性など表現

さまざまな社会状況などをテーマにした作品が並ぶ「第8回横浜トリエンナーレ」=横浜美術館

 現代美術の国際展「第8回横浜トリエンナーレ」が15日、開幕する。

 世界各国・地域から93組のアーティストが参加する国際展と、地域の文化・芸術拠点による展示の2本柱で構成する。横浜美術館(横浜市西区)、旧第一銀行横浜支店(同市中区)など5会場では「野草:いま、ここで生きてる」をテーマに、北京を拠点に活躍するリウ・ディンさん、キャロル・インホワ・ルーさんの2人がアーティスティック・ディレクター(AD)を務める国際展を実施。多様性の在り方、戦時下の市民生活などを取り上げた作品が並ぶ。

 「BankART Life7」や「黄金町バザール」といった同市内で長く親しまれている文化拠点や展示なども、「野草」を統一テーマにプログラムを展開。横浜のさまざまなエリアを歩きながらアートを楽しむことができる。

 14日には内覧会と記者会見が開かれ、ADのキャロル・インホワ・ルーさんは「新しい社会関係を創造し、個に立脚した国際主義を呼びかけるというビジョンを持って、個人の主体性や謙虚なヒューマニズム、勇気、信念、連帯を語っている。ぜひそれを自身で探索してほしい」と話した。

 6月9日まで。一般2300円ほか。問い合わせは、ハローダイヤル電話050(5541)8600。

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