スーパーの警備員も挨拶する必要があるのか 「店長直行便に『挨拶がない』とか書かれ注意を受けました」と嘆く男性

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スーパーでは、たくさんのシニアの人たちが働いている。東京都の70代の男性も、スーパーで警備員として勤務している。そこで客に難癖をつけられたようで、悔しさをにじませた。

「セルフレジ周辺に立っているときに店内の、店長直行便に『挨拶がない』とか書かれ店長に注意を受けました」

基本的なこととして、挨拶はするに越したことはないと思うが、男性の場合は警備員である。店舗にもよると思うが、警備員にとって挨拶は仕事の範囲外である可能性が大いにある。さらにこんなこともあった。

「店内でクレームをつけられて、店長から『お客様に謝ってください』と言われ謝りましたが、納得がいきません」

クレームの理由は驚くものだった。

「お客様、クレーマー、万引きの区分で毅然とした対応ができていない」

クレームをつけた客の言い分は、「じろじろ見られたとの理由」からだった。客自身がレジ操作をするセルフレジでは、有人レジに比べて万引きのリスクはどうしても高くなる。警備員である男性が目を光らせるのは当然であり、それが仕事だ。

しかしこうしたクレームをつけてくる客よりも、本社の対応に男性は不満を抱いているようだ。

「そもそもお客様、クレーマー、万引きの区分で毅然とした対応が出来ていないこと、また本社が従業員を守らない体質、風土があります」

その一方で、「従業員にはSNS発信しないよう書類に押印させてるようです」と明かした。

SNSでの炎上を未然に防ぐための書類だが、そこまでするなら従業員のことも同じくらい守ってほしいという声が上がるのも自然だろう。労働人口が減少するなか、男性のようなシニアも含めて、誰もが気持ちよく働ける環境を整えていかなければ、人手不足で経営が立ち行かなくなる企業や業種も出てくるだろう。

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