1年かけて稲作を体験し、独り立ちを目指す講座「田んぼの1年生」が4月から、京都府南丹市園部町半田と日吉町中世木で開かれる。田植えや収穫、水の管理などを農家から学び、皆で育てるコースと小区画を1人で担うコースがある。参加者を募っている。
移住や里山の担い手育成をする同市のNPO法人「つむぎ」が「中世木中山間組合」と協力して昨年に初めて企画。人気だったことから、今年は半田の農園「ココペリファーム」でも開催する。
中世木の約350平方メートルでは、全員で減農薬栽培をする。半田は50~60平方メートルずつを1人で担当し、無農薬で育てる。両地区とも4月の苗作りから始まり、夏は1泊して水の管理や草刈りをする。手刈りの収穫も体験し、11~12月まで計10回の作業がある。
自立しやすいように高額な機械はなるべく使わない。京都市から移住した同ファームの女性(34)は「担い手不足で地域の将来が不安。農業が好きな人に来てほしい」と呼びかけている。
1人3万円、2人で4万5千円。申し込みは3月31日まで。先着で中世木10人、半田20人ほど。問い合わせはつむぎのメールtsumugi.nantan@gmail.comへ。