平川亮がマクラーレンの2022年型F1マシンでテスト。チームはFP1ルーキー起用プランを検討中

 マクラーレンF1チームは、3月13日と14日にイタリア・イモラでプライベートテストを実施した。初日にレギュラードライバーのオスカー・ピアストリ、2日目にリザーブドライバーの平川亮が2022年型MCL36で周回を重ねた。

 イモラは第7戦エミリア・ロマーニャGPの舞台となるサーキットだ。昨年の同グランプリは大規模な洪水のために中止になったため、ピアストリがイモラでF1レースをするのは、今年が初めてとなる。そのため、マクラーレンは旧型車でのテストにより、ピアストリの準備を整えさせることにしたものと考えられる。

オスカー・ピアストリがマクラーレンF1の2022年型MCL36でテスト

 マクラーレンは何台かのMCL36をレース可能な状態に保っている。それを利用してチームは、テスト&開発ドライバーにF1カーで走る機会を与えるとともに、2023年にF1にデビューしたばかりのピアストリに経験を積ませる考えだ。

 今年リザーブドライバーに就任した平川については、契約時の条件にF1カーでのテストが含まれており、平川はすでにこれまで複数回にわたり旧型車でのテスト走行を行っている。今回のプログラムは、グランプリのフルレースディスタンスを走行し、ピレリタイヤが摩耗し始めた時の挙動を経験することであったといわれている。

平川亮がマクラーレンF1の2022年型MCL36でテスト

 マクラーレンは、4月のF1日本GPのフリープラクティスに平川を参加させる可能性があると考えられている。F1レギュレーションには、ルーキーにF1で走る機会を与えるため、各チームは1シーズンに1台につき1回ずつ、F1レース出場の経験が2戦以下のドライバーをプラクティスで乗せなければならないと定められている。

 マクラーレンのFP1ルーキードライバー候補には、リザーブドライバーのパト・オワードも含まれている。オワードが走るのであれば、シーズン終盤のアメリカGPかメキシコシティになる可能性が高いだろう。一方で、マクラーレンは、最終戦後のアブダビでの若手テストには、育成ドライバーのガブリエル・ボルトレートを起用するかもしれない。

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