茨城県警人事 刑事部長に坂井氏有力 警視正2人退職 交通部長は青柳氏

岡田宗久氏、三森祐敦氏(左から)

茨城県警は定期人事異動で、刑事部長に坂井誠警備部長(58)を起用する方針を固めたことが14日、関係者への取材で分かった。交通部長に青柳信明水戸署長(58)、水戸署長には小森正彦交通部長(59)が有力視されている。内示は15日、発令は27日の予定。

坂井氏は捜査1課長や地域部長などを歴任。昨年の全国育樹祭、G7水戸内務・安全担当相会合など大規模警備を指揮した。青柳氏は警務課長や首席監察官などを務めた。水戸駅周辺の非行防止やオートバイの騒音対策など治安対策を講じた。小森氏は交通総務課長や人身安全対策統括官などを歴任。横断歩道での取り締まり強化や歩行者への反射材貼付により、重傷・死亡事故の減少につなげた。3氏はいずれも23年から現職。

今春退職する警視正は、岡田宗久刑事部長(60)、三森祐敦生活安全部長(60)の2氏。

岡田氏は水戸京成百貨店の雇用調整助成金不正受給事件や、県南西地域で連続発生した広域強盗事件の捜査を指揮した。三森氏は県警の防犯アプリ「いばらきポリス」の普及を進め、都道府県警のアプリとしてはトップクラスの登録者数まで伸ばした。

組織改編では、サイバー犯罪への対処能力をさらに強化するため、生活安全部にサイバー企画課とサイバー捜査課を新設する。要人の安全確保に万全を期すため、警備課には警衛警護室を新たに設ける。

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