佐賀県議会の総務常任委員会で3月13日に行われたやり取りが話題になっています。人気漫画のキャラクター島耕作が、PRの一環として同県の副知事に任命されていることについて、「議会を軽視している」と紛糾する一幕があったからです。どういうことでしょうか?
マンガ『島耕作』シリーズの主人公・島耕作は、情報発信プロジェクト「サガプライズ!」の一環として、2023年11月14日から佐賀県副知事として就任 していました。
この日、自民党・木原県議は地方自治法162条 を持ち出し、
「副知事は議会の同意をもって、知事が承認するとなっている。この部分についてどう考えているのか。これを無視して島耕作を任命したのか」
と、プロモーション上とはいえ議会の同意を得ずに“副知事”という役職を島耕作に与えたことに質問を述べました。
これに対し、佐賀県幹部の平尾健政策部長は
「あくまで人気漫画のキャラクターを起用して意外性を意図したもの」
「情報発信のプロモーション企画と考えている」
と答弁。
木原県議は答弁に納得せず、「ただ話題性が、サプライズが、で我々が理解できると思う?」とさらに追及しましたが、平尾部長は「実在しない人物ですので議会の同意には該当しない」と答弁しました。
中断後も議論は続いたものの執行部の答弁を経て木原県議は
「今後は、議長や議会を軽視することがないように」
として、話は収まりました。