大分工業高の2人がバスケ公認B級審判の資格取得 卒業後「仕事と両立」誓う【大分県】

B級ライセンスを取得した堀翔舞さん(左)と小野拓海さん=大分市芳河原台の大分工業高

 【大分】大分市芳河原台の大分工業高3年の小野拓海(たくみ)さん(18)と堀翔舞(しょうま)さん(18)が、日本バスケットボール協会(JBA)公認B級審判の資格を取得した。全国大会レベルのA級に次ぐラインセンスで、九州や四国などのブロック大会を担当できる。県バスケットボール協会によると、本年度、県内でB級を取得した高校生は2人のみ。

 審判ライセンスはトップリーグ「Bリーグ」の審判をできるS級から、地区・連盟大会レベルのE級まで6段階ある。B級は上から3番目で、実技審査をはじめ、体力テスト、ルールのテストに合格する必要がある。相当数の実戦経験が求められ、挑戦する高校生は少ないという。

 同校のバスケ部では選手がマネジメントや審判員などの活動に取り組んでおり、2人は1年生の頃から審判を始めた。日々の練習に加え、県大会などさまざまな試合で経験を積んだ。同じ試合をさばいた大人の審判からアドバイスをもらうことも多いという。

 2年生でC級まで取得。今年1月末にB級のテストがあり、見事合格した。

 小野さんは「バスケが大好き。ライセンスを取れば、大人になってからも長くバスケに関わることができると思って始めた」。堀さんは「審判の視点から試合を見る経験は、自分のプレーにも生かせる。競技の奥深さを知ることもできた」と話す。

 バスケ部顧問の福山浩史教諭(53)は「先輩の輪に入ってアドバイスを聞き、謙虚に努力していた。審判をしている姿は高校生とは思えない」と評価する。

 卒業後は2人とも市内の建設会社で働く。「仕事と両立できるよう、日頃から体力づくりをし、バスケと審判を続けたい」と張り切っている。

© 有限会社大分合同新聞社