地域と企業、魅力知ろう 山形・宮城の学生、両県巡るツアー始まる

リンクむらやま内を視察する参加者=村山市

 山形、宮城両県の大学生などを対象にした、地域や企業の魅力を知るフィールドワークツアーが14、15の2日間で両県を巡る日程で始まり、学生たちが地元の良さを再認識した。

 17人が参加し、14日は村山、寒河江市内を回った。村山市の旧楯岡高校舎を活用して2022年にオープンしたにぎわい創造活性化施設「リンクむらやま」では、施設内を見学した後、同施設に入居するローカルブライトの鈴木祐一郎社長が講演した。鈴木社長はふるさと納税返礼品の発掘、ECコマースなどの事業を手がける自社の概要を説明し「自分の中に軸を作り、仕事をする上で何が重要なことなのかを本気で考えてほしい」などと語った。

 東北芸術工科大デザイン工学部2年の伊藤美菜穂さん(20)=南陽市郡山=は「将来、建築の道に進みたいが、地元にどんな会社があるか知らないことが多いので多くを吸収したい」と話した。この後、寒河江市にあるアイジー工業(東根市)の工場を訪問した。15日は宮城県内の水産会社、社会課題の解決を目指すNPO法人などを視察する。

 将来の仕事へのイメージを持ってもらい、自分たちが暮らす地域や隣県の企業について知ってもらおうと、官民で構成する宮城・山形未来創造会議が主催した。

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