北陸新幹線金沢(石川県金沢市)―敦賀(福井県敦賀市)間が3月16日開業する。1973年の整備計画決定から半世紀を経て、最高時速260キロの新幹線が福井県内区間を走る。東京―福井間が1本のレールでつながり、乗り換えなしで最短2時間51分で結ばれる。
金沢―敦賀間の開業は当初、2026年春を予定していたが、15年の政府・与党申し合わせで23年春に3年前倒しされた。しかし、石川-福井県境の加賀トンネルの追加工事や敦賀駅の工事遅れで1年延期された。総工費は1兆6779億円。
福井・敦賀―東京間では停車駅が少ない最速タイプの「かがやき」が1日9往復、停車駅が多い「はくたか」が1日5往復する。福井―東京間の所要時間は、米原経由で特急と東海道新幹線を乗り継いだ場合より33分早くなる。
県内延伸に伴い、関西と北陸を結ぶ特急サンダーバード、中京と北陸を結ぶ特急しらさぎはともに敦賀駅止まりとなる。敦賀駅でサンダーバードやしらさぎに接続する北陸新幹線「つるぎ」は1日25往復する。富山-敦賀間を18往復、金沢-敦賀間を7往復し、北陸と関西、中京圏の移動の利便性確保を図る。
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「かがやき」の臨時列車は6月末まで、週末を中心に敦賀-東京間で計17本運行する。
JR西日本金沢支社によると、16日の予約状況は「かがやき」は下り(東京発)が始発の501号、次の503号、上り(敦賀発)は始発の502号が満席。「はくたか」は午前の下り3本が満席となっている。16日は県内4駅で出発式や開業式が開かれ、駅周辺では記念イベントが予定されている。
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