にぎやか構成「ワクワクを」 八戸駅に巨大タペストリー 小笠原さんデザイン

JR八戸駅に掲げられている小笠原葵さん(右)がデザインした大型タペストリー

 JR八戸駅2階の東西自由通路に、八戸工大二高美術コース2年の小笠原葵さん(17)がデザインした、大型タペストリーが掲げられている。地元を連想させる港や工場などが描かれており、ポップな色合いや個性的なフォルムが特長的な作品。小笠原さんは「にぎやかな画面構成になっている。少しでも見て『おっ』と思ったり、ワクワクしたりしてくれたらうれしい」と話している。

 八戸線の駅をアートで彩り、沿線一帯を盛り上げようと、JR東日本盛岡支社が行うプロジェクト「駅からArt」の一環で、同校にデザインを依頼。生徒4人が作品を制作し、小笠原さんが手がけた「journey into the unknown」が採用された。

 タペストリーの大きさは縦約3.4メートル、横約4.7メートル。旅がテーマの作品で、船や鯨を描いたほか、見た人が思わずワクワクするよう工夫を凝らしたという。

 このほど、仲間と共に八戸駅を訪れ、掲げられたタペストリーを初めて眺めた小笠原さん。「いろんな人の目に入る場所に自分の作品が飾られる緊張感やうれしさがある。この気持ちを糧に今後の制作も頑張りたい」と語った。【全文】

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