映画『八犬伝』主演・役所広司、28年かけて物語を完成させた滝沢馬琴の実話と八犬士の戦いがシンクロ

映画『八犬伝』が、2024年10月に公開される。主演は役所広司。

虚と実、2つの世界がシンクロする『八犬伝』映画化

映画『八犬伝』は、山田風太郎の小説『八犬伝 上・下』を原作に、実写映画化した作品。日本ファンタジー小説の原点ともいえる『八犬伝』がベースとなっており、映画では物語と現実世界、2つのパートをシンクロさせ壮大なスケールで表現。最新の映像技術と大胆な構成を駆使した、エンターテインメント大作に仕上げている。

滝沢馬琴の奇跡の実話と八剣士の戦いの物語が交差

物語を構成するのは、『南総里見八犬伝』の作者である作家・滝沢馬琴の実話を描いた《実》パートと、八犬士の戦いをダイナミックに描いた《虚》パート。

《実》パートでは、180話にも及ぶ物語を28年の歳月をかけて、悩み苦しみながら完成させた滝沢馬琴の創作の真髄と奇跡の実話を映し出し、《虚》パートでは、里見家にかけられた呪いを解くため、運命に引き寄せられる若き8人の剣士たちの戦いをダイナミックに描く。2つの世界がどのように行き来していくのかに注目だ。なお、監督は、『ピンポン』や『鋼の錬金術師』シリーズの曽利文彦が務める。

主演・役所広司が作家の滝沢馬琴役に

主演を務めるのは、映画『PERFECT DAYS』でカンヌ国際映画祭最優秀男優賞や日本アカデミー賞、最優秀主演男優賞を受賞した役所広司。作家・滝沢馬琴役を演じる。また、共演には内野聖陽、土屋太鳳、磯村勇斗、黒木華、寺島しのぶといった俳優陣が集結し、豪華絢爛な物語を彩る。

主人公・滝沢馬琴…役所広司

江戸時代の人気読本作家。失明しながらも、親友・葛飾北斎と家族たちに支えられながら28年の歳月をかけて『南総里見八犬伝』を書き上げる。

葛飾北斎…内野聖陽

馬琴を見守り続ける親友の絵師。

伏姫…土屋太鳳

《虚》パートで八犬士の運命を握る。

宗伯…磯村勇斗

馬琴の息子。父・馬琴に忠誠心と敬意を持っている。

お路…黒木華

宗伯の妻。

お百…寺島しのぶ

馬琴の妻。

八つの珠を持つ八犬士&最大の敵・玉梓

犬塚信乃(いぬづか しの)…渡邊圭祐

犬川荘助(いぬかわ そうすけ)…鈴木仁

犬坂毛野(いぬさか けの)…板垣李光人

犬飼現八(いぬかい げんぱち)…水上恒司

犬村大角(いぬむら だいかく)…松岡広大

犬田小文吾(いぬた こぶんご)…佳久創

犬江親兵衛(いぬえ しんべえ)…藤岡真威人

犬山道節(いぬやま どうせつ)…上杉柊平

玉梓(たまずさ)…栗山千明

里見家を怨み、その怨念で里見家を祟る八犬士の最大の敵。

映画『八犬伝』あらすじ

滝沢馬琴は、友人の葛飾北斎を前に構想中の物語を語り始めた。里見家の呪いと戦うために八つの珠を持つ八犬士が運命に導かれるように集結し、過酷な旅に出る物語だ。馬琴の紡ぐ物語に引き込まれた北斎は物語の続きを聴くために事あるごとに馬琴の元を訪れ、2人の奇妙な関係が始まる。その連載は「悪が蔓延る世の中だからこそ完全懲悪を貫く」という馬琴のライフワークとなるが、28年の時を経て、遂にクライマックスに迫った時、馬琴の目が見えなくなり始めてしまう。完成が絶望的な状況の中、義理の娘から意外な申し出が。果たして、物語は完結するのか

【作品詳細】
映画『八犬伝』
公開時期:2024年10月
原作:『八犬伝 上・下』山田風太郎(角川文庫刊)
脚本・監督:曽利文彦
出演:役所広司、内野聖陽、土屋太鳳、渡邊圭祐、鈴木仁、板垣李光人、水上恒司、松岡広大、佳久創、藤岡真威人、上杉柊平、栗山千明、磯村勇斗、黒木華、寺島しのぶ

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