サッカーの街自慢の「最中」に“新戦力”!不動の小豆に紅芋&抹茶で目指せ!ハットトリック【しずおか産】

サッカーのまち、静岡県藤枝市。藤枝にはサッカーにちなんだお菓子があります。

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<藤枝順心高校 サッカー部員>
Qサッカーのまち、藤枝のお菓子と言えば?
「最中、最中!藤枝を象徴するお菓子だと思います」

今回のしずおか産は、サッカーボールのお菓子「サッカーエース最中」です。藤枝市で120年以上続く和洋菓子店「フォンテーヌ府中屋」です。サッカーエース最中は今から67年前に誕生しました。そのきっかけは?

<フォンテーヌ府中屋 横山友香さん>
「昭和32年の静岡国体で藤枝市がサッカーの開催地になり、それを記念して作られたお菓子です」

静岡国体では高校の部と一般の部で地元勢がそれぞれ優勝。「サッカーのまち・藤枝」を全国に強く印象付けました。

<フォンテーヌ府中屋 横山友香さん>
「藤枝のお菓子屋5軒で、みんなで開発して作った。最初は『食べにくい』とかいろいろあったが、形にこだわってサッカーボールに」

その後、1993年のJリーグ開幕によって、サッカーエース最中の人気はさらに高まり、店の看板商品になりました。

<島田支局 篠原大和記者>
「やわらかいあんこがぎっしり入っています。皮はパリっとしていて、しっとりとした餡によく合います。ほどよい甘さが口の中にひろがって、とても食べ応えがある最中です」

「粒餡」は毎日、店内で作っていて、直径5センチほどのサッカーボール型の皮に手で詰めます。

販売を始めて67年余り。小豆餡だけだった最中でしたが、新戦力が加わりました。

<フォンテーヌ府中屋 横山友香さん>
「今年は藤枝市が『サッカーのまち100周年』。お菓子屋としても盛り上げていこうと作りました」

鮮やかな藤枝カラー「紅芋餡」。ピッチを躍動するサッカー選手を表現しました。そして「抹茶餡」。サッカーのまちはお茶のまち、グラウンドの芝もイメージしています。

「紅芋餡」のベースには藤枝市の友好都市・沖縄県宮古島市の紅芋「ちゅら恋紅」を使い、「抹茶餡」には質の高いお茶の産地として知られる藤枝市の山間部、市之瀬産の抹茶を贅沢に使いました。

<フォンテーヌ府中屋 山本健太さん>
「抹茶と紅芋、それぞれの風味や色がとんでいかないように、餡が煮あがる直前に(素材を)入れるようにしています。抹茶も、紅芋も、それぞれの味がしっかり感じられる最中になっていると思う。小豆餡と一緒にみんなに親しまれるようになっていただきたい」

藤枝市ならではの「サッカーエース最中」。小豆餡に紅芋餡、抹茶餡が加わって、地元のサッカー部員も喜んでいます。

<藤枝順心高校 サッカー部員>
「おいしいです。パリっときてからの、めっちゃ甘いみたいな、色も紫で、藤枝の藤色って感じです」
「抹茶が苦手なんですが、食べやすくておいしい」

<フォンテーヌ府中屋 横山友香さん>
「小豆同様にこれからも長く続けていけたらと思います。1味1点ずつ取って3点。ハットトリックを決められるようにがんばりたい」

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